生徒さんの将棋ウォーズの対局を精密解析しました。第2回

今回は生徒のSさんの将棋ウォーズでの対局を解説します。
解説する経緯は以下の通りです。
Sさんから来たLINE(原文そのまま)

Sさん:「お疲れ!今日、移動中に電車の中で指した将棋を送ります!レベルが低いから、ブログネタにはならないかもだけど。優勢になった後の指し回しが全然上手くいかなかった将棋です。」

カイト:「いやいや、初段の方の将棋が一番参考になります。何せ3ヶ月で初段になれるカリキュラムをゴールにしているので」

ということで解説を始めます。精密解析の結果は以下の通り。


序盤力 0.80段
中盤力 1.93級
終盤力 測定不能
安定力 55.5
早指力 6.3秒
棋神力 31.2%
最善手 10回
次善手 5回
悪手  5回

序盤と中盤は大体気力と同じくらいのレベルで、終盤は測定不能ということでした。形勢に差がついている場合は測定不能っていう評価もあるんですね。ということでSさんの質問にお答えしていきましょう。

ポイント①端角は負担にしましょう

Sさん「角打たれて、単純に角を出したんだけど、もっといい手があるような気がしてます」
カイト「ここは▲4六角にかえて、▲4六銀の方が勝りそうです。考え方のポイントは端角は負担になりやすいということです。銀を▲4六に引けばいつでも相手の端角を咎めて▲1五歩から仕掛けることができます。(ただし、すぐに実行すると▲1五歩△同歩▲同香に対して△4六角〜△1五香と二枚替えの筋があるので注意です。)いつでも▲1五歩と仕掛ける狙いを見せながら矢倉囲いなどにして自陣の囲いを固めるのが良さそうです。

ポイント②銀冠攻略の手筋:角で2四歩を狙う

Sさん「この流れは同玉とされたら自信なかったんだけど、そもそも歩から桂の攻めが悪かったかなと。歩を打つ前に桂馬の傷を消しておいた方がよかったか、もっと他の手の方がよかったかな?」

カイト「2五歩からの仕掛けは、相手が矢倉の場合は有力ですが、相手が銀冠の場合は桂馬の通り道に相手の駒がいないのでやや効果が薄いです。相手が歩切れなので歩を渡すのは悔しいです。ここは▲4六角と打って2四歩を取る手を狙ってみたいです。▲2四角に△同銀▲同飛となれば歩切れの後手は飛車先を受けにくいです。

ポイント③小駒は大駒となるべく連携させる

Sさん:「ここからの攻め方は何が1番よかったか、よく分からなかったんだよね」

▲3六香はいわゆる「敵の打ちたいところに打て」という順で相手の3六桂を防いでいます。悪くない手ですが、やや飛車や馬など自分の大駒との関連性が薄いです。ここは3六香にかえて、▲3六桂と打ってみると良いと思います。この方が2筋を狙えるので自分の大駒との連携がしやすいです。将棋は複数の駒が連携した方が攻めが効果的になるので、なるべく力を一箇所に集中させましょう。

まとめ:良い形、悪い形に敏感になりましょう。

将棋は良い形や悪い形を知っていると良いです。なぜなら良い形を目指して駒を整えていけば良いので、読む量を節約できるからです。今回のケースでは局面①の相手の端角は悪い形なので、なるべく相手には悪い形を残させるのが良いです。逆にポイント②やポイント③の場合は自陣の▲4八金、▲2八飛の配置が、割打ちや桂馬の両取りを誘発してあまり良い形ではないので▲2九飛と引いておいて形を整える必要があるかと思います。

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