名人戦の現地解説会で聞いた。藤井聡太七段の脳内将棋盤はどうなってるの?

カイトです。今回もよろしくお願いします。

今回は第76期名人戦第5局佐藤天彦名人vs羽生善治竜王の名古屋対局を観に行ってきました。1番印象的だったのは、杉本昌隆七段が語っていた藤井聡太七段の脳内将棋盤の話です。

藤井聡太七段の脳内将棋盤はどうなってるの?

そもそも脳内将棋盤って何?

ときどき「棋士の頭の中ってどうなっているんですか?」と言う質問を受けることがあります。今回は現地の解説会で、杉本昌隆七段が弟子の藤井聡太七段の脳内将棋盤について言及したので紹介します。
そもそも脳内将棋盤って何でしょうか?明確な定義はないですが、いわゆる頭の中で思い浮かべる盤と駒のことです。プロ棋士の方であれば誰でも持っています。(私、カイトも持っています。)
詰将棋の解答スピードや実力がプロの中でも抜きん出ている藤井聡太七段の脳内将棋盤はとても気になるところです。
結論としては、藤井聡太七段の脳内将棋盤は「色は白黒、駒は漢字1文字」らしいです。

藤井聡太七段の脳内将棋盤のイメージ⇧

かなりシンプルな盤面ですね。おそらく藤井聡太七段がよく見ている盤面は詰将棋なので、詰将棋の出題図に近い盤面の方がイメージしやすいようです。

カイトの見解:情報はシンプルな方が良い

今回のカイトの見解は「情報はシンプルなほど良い」です。認知的負荷という言葉をご存知でしょうか?簡単にいうと、脳が情報を処理する時にかかる負担のことです。そして認知的負荷は処理する情報の量が多くなるほど大きくなります。つまり脳がうまく情報処理をするためには必要のない情報はなるべくカットすることが重要ということです。

例えば最近読んだ「Google流資料作成術」という本では、スライドにはなるべく情報を盛り込まない方が良い。なぜなら情報を盛り込めば盛り込むほど読む人は情報を処理するのにストレスを感じるからだ。このように世界最高の企業は情報をなるべく絞り込むことに徹底的に注力しているのです。

脳内将棋盤の場合は、まず駒がカラフルだとそれだけで将棋の手を読むのには関係ない色の情報を処理する必要が出てきます。さらに駒の輪郭などが加わると、これも将棋の手を読むのと関係ない、駒の形を情報として処理する必要があります。
藤井聡太七段の脳内将棋盤は将棋の手を考えることに特化した合理的な将棋盤になっていると言えます。やはり成果を残す人はなるべく自分がするべきじゃないことをしないことで本当にやるべきことに特化できるように工夫しているのですね。

カイトの提言:上達には1ページ1メッセージのドリルが有効

今回のカイトの提言は:将棋の勉強をするときはなるべく余計な情報を盛り込まない方が良いということです。例えば定跡を勉強する際は、なるべく1ページに1メッセージのシンプルな形式のものにした方が脳が情報を処理する時に負担を感じないということです。

上の図は早稲田式将棋塾のドリルです。

これくらいシンプルな情報のドリルが将棋を上達する上で一番良いです。なぜなら情報を処理する際に認知的な負荷がかからないからです。この形式なら①局面図の把握②次の1手の選択肢把握だけが出来れば情報を処理することができます。とてもシンプルです。将棋盤や駒の色を把握したり、駒の形状を把握したりと余計な負荷がかからないようなドリルになっています。ですから上達するための思考に専念できます。早稲田式将棋塾では、このように上達に特化した教材を提供していきます。6月中に第1版が完成予定なので楽しみに待っていてください!

おまけ:名人戦関係の写真

おまけとして名古屋対局で撮った写真を何点か紹介します。

開催地の商店街の万松寺商店街にあった、名人戦の看板


お寺の壁にあった名人戦の電光掲示板


杉本昌隆七段、中座真七段、北村桂香女流初段の解説会

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