上達には1つの作戦+駒落ちがおすすめ!

カイトです。
今回は高橋道雄著「棒銀と中飛車で駒落ちを勝て」NHK将棋シリーズ 2011年について書きます。

棒銀と中飛車で駒落ちを勝て!とは?

(1)本のコンセプト

この本は高橋道雄九段によるNHKの将棋講座が基になっています。講座のコンセプトは「棒銀か中飛車で6枚落ちから角落ちまで上達しよう」というものです。駒落ちにあまり馴染みがない方も居ると思うので、ここで駒落ち戦について軽く紹介したいと思います。

(2)駒落ちとは

どのようなゲームでも、対戦する同士の実力が離れている場合があると思います。そんな時にはハンデをつけますよね?将棋の場合は、上位者が駒を減らして対戦することで、ハンデをつけます。駒を落とした側を上手(うわて)と言い、駒を落とされた側を(下手)と言います。

ハンデのつけ方の目安は以下の通りです。

段級差0 平手降り駒

段級差1 下位者先手

段級差2 香落ち

段級差3 角落ち

段級差4 飛落ち

段級差5 飛香落ち

段級差6~7 二枚落ち(飛・角)

段級差8~9 四枚落ち(飛・角・香)

段級差10 六枚落ち(飛・角・桂・香)

上に示したものはあくまで目安です。状況に応じて柔軟に条件を変えていきましょう。本書では、6枚落ちから角落ちまでの定跡が書かれています。棒銀や中飛車は棒銀なら2筋の突破が狙いですし、中飛車なら中央突破が狙いなので狙いが明快です。ですのでサクサク読めると思います。私自身も指導を行う際にとても参考になっています。

カイトの見解:1つの作戦に絞るのは有効

この本のコンセプトはとっても良いと思います。なぜなら使う戦法を1つの作戦に絞って、徐々に難易度が高い定跡を身につけられるからです。将棋で上達する上では自分なりの攻めの形を持つことが重要です。お茶や武道の世界では守・破・離という言葉があって。

守・・・師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。

破・・・その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることに

    より既存の型を「破る」。

離・・・最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理

    解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。

要するに最初のうちは型をしっかり守った方が良いのです。将棋の場合の型とは定跡の事です。将棋の場合は少なくとも初段までは定跡を忠実に守った方が良いです。そうでなければ延々とよくわからない局面を考え続けないといけなくなり将棋を指すのが苦痛になる可能性が高いです。ただし定跡にも落とし穴があって平手戦の定跡の場合は、定跡を覚えても実戦に出てこないケースがとても多いです。なぜなら将棋の指し手の可能性は10の220乗とも言われており、無限に近いくらいあるんです。なので平手戦で定跡通り指しても相手が自分が覚えた定跡通り指してくれる可能性は非常に低いのです。その点駒落ちであれば上手側には駒が少ないので定跡を外したりというのは難しくなります。結果として身につけた定跡通りの展開を実戦で試す事ができるのです。これは大事な要素で勉強した事が実戦で活きなかったら誰だって勉強する気が失せますよね?それを避けるための工夫が勉強する作戦を1つに絞って駒落ちで成長するという事です。

カイトの提言:作戦は1つに絞り、駒落ちで上達しましょう!

今回の結論は:初心者の方は作戦は1つに絞って、駒落ちで上達していった方が良いという事です。そうすれば自分の成長を実感しながら、また勉強の成果を実戦で活かしながら実力向上していく事が可能になります。最初から難しい事に挑戦せずに駒落ち戦を混ぜながら徐々に上達していきましょう。とはいえ平手戦(ノーハンデ戦)を指さないのも面白くないと思うので、ノーハンデ戦は楽しく指すために活用しつつ、実力向上のために平手戦を行うのが良いバランスだと思います。ぜひ楽しい将棋ライフのために駒落ち戦をやってみてください!

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