鬼より怖い二枚飛車で快勝!第31期竜王戦5組ランキング戦 阿部光瑠六段vs藤井聡太六段

今回は第44期棋王戦から阿部六段vs藤井六段の一戦を紹介します。本局は竜王戦の5組の準々決勝。勝てば準決勝進出隣、昇級に王手をかけます。

本局は両者得意の角換わりになり、先手の阿部六段は腰掛け銀模様、後手の藤井六段は早繰り銀になりました。

藤井六段の早繰り銀を見て阿部六段は右玉に切り替えました。王将の近くを攻められるのは大変なので理にかなった作戦です。対する藤井六段は玉の囲いもそこそこに32手目で仕掛けました。

阿部六段は後手の右銀を圧迫するために飛車を6筋に展開します。対する藤井六段は悠然と金矢倉を完成させました。この局面は先手がまとめるのに苦労しそうな感じがします。

先手は7六銀型を活かして▲7七桂から▲8五桂と歩を取りに行きました。しかし冷静に△6二銀〜△8四歩と対応されてみるとやや攻めすぎだったようです。近年は桂を早めに跳ねる傾向にありますが、これは例外のようです。

後手は桂得を果たしたものの、歩切れのため手を作るのはなかなか大変そうです。藤井六段は意外なところから攻めました。△6四歩は相手の飛車が居る筋の歩をつくのでかなり見えにくいです。しかしこの構想が見事でした。

△6四歩に対し、先手は▲同歩ととります。それに対して△5三金と6四の歩を狙いにいきます。先手は▲7七金と飛車の筋を通しますが、△8八角〜△8五桂の構想が見事、後手の駒が働いてきました。

6~8筋方面での攻防が一段落し△7二銀と打った局面は守りの要の金か飛車を取れることが確定して後手優勢です。

先手はと金攻めで挽回を図りますが、銀を取ると△8一飛から攻められてしまうのが痛いです。後手は悠々と香車を補充します。

後手は1段目に飛車をうち△6六香で金を田楽刺しにしました。持ち駒を使って効果的に攻めています。

ついには自陣で眠っていた飛車を活用し2枚飛車の攻めになりました。阿部六段も必死に左辺を守りますが、左を壁にして逆の端から攻めたのが見事でした。先手は戦力がないので端を攻められると受けが難しいです。

以下藤井六段はが緩みなく寄せきり勝利を手繰り寄せました。これで藤井六段はランキング戦の準決勝進出を決めて、七段昇段まであと1勝としました。

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