大人の知性の発達ついて書きます。
知性=答えのない問題を考え続ける力
知能=答えのある問題を解く力
将棋でいえば知性が序中盤力、知能が詰将棋力って感じでしょうか。
脳は大人になっても発達する。故に知性も発達する。
(1)神経可塑性
神経可塑性という言葉があります。平たく言うと脳は何歳になっても変化出来る ということです。昔の脳科学だと成人したら脳はもう発達しないという見解が常識
でしたが、最近は何歳になっても発達するということが分かってきたようです。
大人の発達の3段階
大人の知性の発達には3つの段階があるそうです。1つめが周りの環境に順応する知性、2つめが自分の価値観を確立する知性、3つめが状況に応じて様々な価値観を使い分けられる知性です。3つの知性の特徴をみたあと将棋の上達過程に例えてみましょう。
3つの知性の特徴
(1)環境順応型知性
帰属意識を抱く対象に従い、その対象に忠実に行動することを通じて、一
つ自我を形成する。
(2)自己主導型知性
自分自身の価値観やイデオロギー、行動規範に従い、それに基づいて自律
的に行動し、自分の立場を鮮明にし、自分に何ができるかを決め、自我の
境界を設定・管理する。こうしたことを通じて1つの自我を形成する。
(3)自己変容型知性
みずからのイデオロギーと価値基準を客観的に見て、その限界を検討でき
る。どのようなシステムや自然発生的秩序も何らかの形で断片的、ないし
不完全なものだと理解している。これ以前の知的発達段階の人たちより
も、矛盾や対立を受け入れることができ、一つのシステムをすべての場面
に適用せず。複数のシステムを使い分ける。
出展:なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか 英治出版
(1)環境順応型知性
平たく言うと、何かの戦法に帰属し定跡を覚える段階。四間飛車勉強中
です!みたいな感じ
(2)自己主導型知性
平たく言うと、戦法に関しての判断基準を設けられる段階。例えば居飛
車が好きとか振り飛車が好きとか。
(3)自己変容型知性
平たく言うと、どの戦法にも弱点があることを知っていて、状況に応じて
使い分けられるオールラウンダー。例えば羽生さん。
そんなイメージです!明日以降はもう少しそれぞれの知性を掘り下げます!
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